ヨハネの黙示録の中心は獣の刻印でもなく、ハルマゲドンでもありません。
全人類を救うための神様の最後の訴えであり、救いの完成であるキリストの再臨がそのハイライトです。
聖書は神様からの恋文です。
悪魔に騙され、本当の親(神さま)が解らなくなった我が子、人間に
どうすれば再び親子の絆を固く結ぶ事ができるか、それを教えてくれる大切な道しるべです。
黙示録はその愛の手紙の結末です。
それほど大切な黙示録は、敢えて難しい象徴で書かれていますが
旧約聖書を知る人にのみ、解読出来るようになっています
逆の言い方をすれば
当時の聖書(旧約聖書)を知らない我欲主義の権力者たちによって
容易に読み解くことが出来ない様にする為に、旧約聖書からの引用で、象徴的表現が為されています。
黙示録はキリスト教史全体の出来事を扱っています。
初期ローマの迫害時代から中世宗教暗黒時代を経て、近代ルネサンス、そして現代に至るまでです。
この書がもし我欲主義の権力者たちによって容易に読み解くことができてしまえば
彼らが聖書を自分たちの望みどおりに変え、支配の道具としてしまったはずです。
事実ローマカトリックは421カ所も改竄し、万民を自分達の思い通りに支配する道具に変えてしまっています。

黙示録はこの現代の終末の時代に
人間が悟るべき内容と、如何なる姿勢で臨むべきかを真剣に訴えています。
聖書は聖書が解る人には解釈できるように成っていると書きました。
たとえば、黙示録に登場する獣(13章)は、
旧約の預言書であるダニエル書に獣は「国である」(ダニエル7:23)と明記されています。
神様の秘密は聖書だけで解釈するのが唯一の安全策です。
ある特殊な人が全く無関係な預言を話したら「偽り」と考えた方がよいでしょう。
黙示録の404節のうち278節は、直接・間接的に旧約が引用されています。
ですので旧約聖書を読まない人がヨハネの黙示録を読み解くことは出来ません。
旧約聖書のあちこちに散らばったパズルのピースをまとめて一つの絵にするのがヨハネの黙示録だといえます。
教会史の専門家ウィリアム・ミリガンはこう言いました。
「旧約から引用してない象徴が一つでもあるか、または旧約から引用していない資料で作られたたった一つの文章でもあるのか疑わしいほどだ」
(William Milligan、Lectures on The Apocalypes、London:Macmillan、1892、72)。
このように黙示録で聖書のすべての本が出会って、完成するのです。
旧約の理解なしにヨハネの黙示録を解釈することは不可能という事は
旧約聖書こそヨハネの黙示録の象徴を解く鍵で言えます。
前置きはこのくらいにして、次回からダニエル書の内容について書いてゆきます。

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