●イスラエル、亡国の道を辿った原因

このバビロン捕囚から少し時代を遡った紀元前千年頃、イスラエルは統一王国を築いていました。
サウル王、ダビデ王、ソロモン王と120年間続きました。

とりわけソロモンの王国はイエスが後に
「かつて栄耀栄華を極めたあのソロモンですら…」と引用した程の繁栄ぶりでした。
ところがソロモンが偶像崇拝、女性問題等あらゆる問題で神から離れた為
「ソロモン、それがお前の本心であったか。お前の国は分裂する。」
と神の怒りをかい、南北分裂時代が訪れました。

かつてイスラエル民族はエジプト苦役400年の「逆境」を乗り越え発展してきました。
しかし「順境」という試練にソロモンは敗北しました。
悪魔は、
「逆境」だけでなく、「順境」をも試練に利用する事が分かります。

ソロモンは国王の位置で崩れましたので、当然それを二つに裂く時には国が南北に分裂しました。しかしまだ神側の領土で分かれましたので、主権はイスラエルにありました。

12部族で構成されていたイスラエル王国は、
・北イスラエル…十部族(悪:下剋上の闘争歴史)
・南ユダ    …二部族(善:一系が貫かれる)
に分かれました。

この期間は、未だ罪を犯しても「悔い改めなさい」と口で諭した為
預言者が沢山出て 別名「預言者の時代」と言われました。
しかしこの400年間の南北分立時代イスラエルの民は悔い改めませんでした。
そこで
  ↓
・北イスラエル
最初から悪い王ばかりであった為、B.C.721年頃アッシリアによって滅亡。
国民は離散しました。
南ユダ
最初は良かったのですが次第に腐敗し、エホヤキム王のB.C.605年、バビロンに倒され、虜囚の道を辿りました。

イエスは本来ソロモンが腐敗せず、イスラエルに主権があった時に登場される筈でした。
しかしその基盤が崩れました。
70年バビロン虜囚はエジプト受難期間からのやり直しを意味しました。
そして最後のチャンスとしてイスラエル民族がイエスを迎えたのは
ローマの属国として奴隷状態のイスラエルにおいてのことでした。
イエスの悲惨な生涯は、
生まれる前の準備の乏しさに起因していた
と言えます。

このような背景の中で、ダニエル書は主にバビロン虜囚と帰還時代に記されました。
では第一章から見てゆきましょう。
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■ダニエル書第一章:バビロン捕囚(B.C.605)イスラエル、主権を失う
ダニエル1:1
 ユダの王エホヤキムの治世の第三年にバビロンの王ネブカデネザルはエルサレムにきて、これを攻め囲んだ。

●ダニエルの信念
バビロンのネブカデネザル王は特別に命令して、ユダヤ王国の王族の青年や貴族階級の青年達を第一次捕虜として連れて行きました。聖書を見るとダニエルと3人の友人達も王の血統の者や貴族だった為、連行されました。
ネブカデネザル王はダニエル達にバビロン帝国の高等教育を受けさせ、また故国に送り返して、バビロンの政策によってユダの国を占領統治する為でした。

ネブカデネザル王はその計画を念頭に置いて三年間、特別な教育を施す為、ダニエル達を寛大に取り扱い、自分と同じ飲食物を与えました。

ダニエルの年齢は17歳から19歳くらいだったでしょう。
しかしダニエルは、神さまの教えに背いて異教の
「王の食物と、王の飲む酒とをもって自分を汚すまいと、心に思い定め」(1:8)ていました。
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聖書には(箴言23:1~3)
支配者とともに食卓についたなら何に直面しているかをよく理解せよ。…
共される珍味をむさぼるな。それはあざむきのパンだ」
(テサロニケ1 5:23)
「あなたがたの霊と心と体とを完全に守」るようにとあります。
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ダニエルと三人の友人は、
絶対君主の好意を拒むことが、どんなに危険な事か充分承知の上で、
見事にこの誘惑に勝利しました。

(ダニエル書1:19-20)
神さまは彼らのこの決意を喜び祝福されたので、彼らに
「ならぶ者がなかったので彼らは王の前にはべる事となった」
「王が彼らにさまざまな事を尋ねてみると、彼らは知恵と理解において、全国の博士、法術士にまさること十倍であった」

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※南北分立時代と虜囚時代との大きな違い
南北分立時代はあくまでも主権はイスラエルにありました。
しかし虜囚時代は 他民族に奴隷となって行ったのですから
イスラエルに主権はありませんでした。
 バビロン捕囚期間70年の後、預言者ネヘミアを中心として
もう一度ソロモンが建てた神殿を再建し、主権も戻りました。
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(つづく)